●番組案内文の記録

★196号(2024.2.28):パワハラ横行!バス業界の闇

 <テーマ パワハラ横行!バス業界の闇>

 人々の生活の足であり、地域社会に欠かせない路線バス。今、その利便性や安全性が崩れています。地方だけでなく都市部にも広がる、減便や路線廃止。その理由に挙げられているのは「運転士不足」です。テレビや新聞では「バスがなくては生活できない」という利用者の声を伝えていますが、バス会社や労働者側の実態はどのようなものなのでしょうか。

 運転士をとりまく事態は過酷です。「フラフラ状態で運転するのが当たりまえ」「普通に『ありがとうございます』が言えなくなってしまった」。こうした状況に追い込まれているのは、超過勤務や低賃金のせいだけではありません。ある裁判を通じて、パワハラや自宅待機で運転士を追い込み、多くの運転士が解雇の恐怖に晒されている実態が浮き彫りになってきました。

 「このままでは路線バスに未来はない!」命を預かる公共交通。その現場から声をあげる運転士に、実情を語ってもらいます。レイバーネットTVでバス問題を取り上げるのは、今回初めて。ご期待ください。

ゲスト:矢口正(西武バス運転士、西武バスユニオン委員長) 槙野圭(国際興業バス運転士を休職中に不当解雇)

司 会:堀切さとみ

*ジョニーHの替え歌「バス運転ストップ」あり


★195号(2024.2.14):「群馬の森」朝鮮人追悼碑

<テーマ 「群馬の森」朝鮮人追悼碑ー「撤去・破壊」でも消せない歴史>

 2024年1月29日、群馬県は高崎市にある県立「群馬の森」公園を封鎖し、公園の奥にひっそりと佇んでいた「記憶 反省 そして友好」の朝鮮人追悼碑を撤去・破壊しました。碑は、太平洋戦争中、日本の軍需工場、鉱山、発電所や鉄道敷設などに、植民地支配下の朝鮮半島から連行され、食べ物もない中で苛酷な労働を強いられ、犠牲になった人たちを追悼する碑です。なぜ撤去・破壊されなければならなかったのでしょうか。現地映像を交えて、経緯を振り返ります。

 追悼碑破壊は、マスコミ各社、韓国メディアでも大きく報道され、問題になっています。国策としてやってきたことを、その歴史的事実を隠蔽し、葬り去ろうとするからです。番組では、「記憶 反省 そして友好」の朝鮮人追悼碑が建立された経緯とその意義を確認し、「追悼碑を守る会」の活動と、今後どうしていくかなどのお話ができたらと思います。ぜひご視聴、ご意見いただきたいと思います。

・ 司会:尾澤邦子(群馬県吾妻郡出身)

・ゲスト:石田正人さん(「記憶 反省 そして友好」の追悼碑を守る会)

       松本浩美さん(群馬の森朝鮮人追悼碑撤去に反対する市民の会)

 *休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」あります。


★194号(2023.12.13):映画と本で振りかえる2023年

<テーマ 映画と本で振りかえる2023年>
 映画と本は人間にとっての「栄養ドリンク」かもしれません。知ること、考えること、感動すること、それは次の行動へのステップです。12月13日のレイバーネットTVは、恒例の「映画と本で振りかえる2023年」を放送します。事前に行った「あなたの一押し」アンケートには、多種多様な声が寄せられています(12/9まで受付中)。今年は関東大震災100年で、朝鮮人虐殺をめぐる作品が多く制作されました。戦争の時代が押しよせている今、加害の歴史に学ぶことはとても重要でしょう。
 ゲストは昨年に引き続き「映画大好き人間」の永田浩三さん。永田さんは元NHKプロデューサーで、現在は武蔵大学で学生に「メディア社会学」を教えています。永田さんが今回ピックアップした映画は、「ほかげ」「福田村事件」「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて」「月」「私はモーリーン・カーニー」「メンゲレと私」「燃えあがる女性記者たち」などなど。はたしてどんな話が飛び出てくるのか、楽しみです。
 前半の本の部では、レイバーブッククラブの志真秀弘さんが出演し、朝鮮人虐殺事件をめぐる3冊の本を取り上げる予定です。司会進行は、堀切さとみさんと笠原眞弓さんが担当します。


★193号(2023.11.20) : パレスチナ・ウクライナ即時停戦を!ー伊勢崎賢治さんと共に考える

 パレスチナ自治区ガザへのイスラエルの攻撃が激しさを増す中、イスラエルによる市民の無差別殺戮を非難する声が世界中で起きています。「アメリカの代理戦争」ともいえるウクライナ戦争はもちろん、ガザでも「即時停戦」が求められています。今回の番組では、東チモールの平和維持活動やアフガニスタンの武装解除などに従事したほか、ヨルダンの共同プロジェクトでガザを訪問したことのある「平和構築のスペシャリスト」伊勢崎賢治さんに、「停戦」に向けたプロセスや「非戦」についてのお話をお伺いします。また番組の中で、伊勢崎さんとともにウクライナ停戦に向けた活動を続けている羽場久美子さんに、オンラインでコメントをいただきます。番組の最後に皆様と質疑応答する時間をとりますのでご期待ください。

■テーマ:パレスチナ・ウクライナ即時停戦を!

      ー伊勢崎賢治さんと共に考えるー

ゲスト:伊勢崎賢治さん(東京外語大学名誉教授)

      オンラインコメント=羽場久美子さん(青山学院大学名誉教授)

司 会:土田修(ジャーナリスト)


★192号(2023.10.25) : 薄めても薄めてもなお汚染水〜国と東電の責任を問う

<テーマ : 薄めても薄めてもなお汚染水~国と東電の責任を問う>

 福島原発事故による汚染水が、8月24日ついに海洋放出されました。「タンク容量の限
界が迫り、廃炉作業の支障となる」「薄めて流すから影響なし」と政府は説明してきまし
たが、放射能は集中管理が原則。せっかく閉じ込めておいたものを拡散させていいのでし
ょうか。国による安全神話に騙されたことに気づいた原発事故から12年。今では不安を口
にすること自体が復興を妨げ、風評をまきちらす加害者呼ばわりされていいますが、本当
の加害者は誰なのでしょうか。他の国でもやっていると政府は主張しますが、原発事故の
デブリに直接触れた「汚染水」の放出は世界初です。だからこそ、世界から反対の声があ
がっているのでしょう。
 芸人のおしどりマコ・ケンさんは、3.11以後、12年間一貫して東電記者会見に臨み、国
と東電の懐に入り込んできました。いまや「汚染水」の言葉さえタブー視されているなか
で、レイバーネットTVは「タブー」に挑みます。原発取材の最前線にいるおしどりマコ・
ケンさんをゲストに、汚染水放出の本質に迫りたいと思います。

<出演> おしどりマコ・ケン <司会> ジョニーH *お知らせ・川柳あり

★191号(2023.10.11) : ヤマト運輸3万人一斉首切り〜組合つくって声あげる

<テーマ : ヤマト運輸3万人一斉首切り〜組合つくって声あげる>

 2023年6月19日に、クロネコヤマトDM便が日本郵便に全面移管されることが、マスコミ報道されました。しかし、DM便の配送担当者らには、事前に何の説明も報告もありませんでした。かれらは、マスコミ報道により、自分たちの仕事がなくなり、路頭に迷う事実を知らされたのでした。クロネコDM便の国立営業所で働く高本博純(たかもとひろずみ)さんもそのひとり。高本さんは、経営側が一方的都合で契約解除を決定し、配達担当者が使い捨てにされることを許せませんでした。

 そこで三多摩労働組合に加入し、ヤマト運輸に対し7月27日に団体交渉申し入れを行いました。しかし8月の会社回答は<あなたは「個人事業主」で「労働者」ではない。団交には応じない>というものでした。生活を一方的に奪っておいて話し合いを拒否するヤマト運輸。組合は「一方的な契約解除は事実上の解雇である」として反撃を開始しました。そして、記者会見を開き多くの苦しんでいるヤマト運輸労働者へ「一緒にたたかおう」と呼びかけています。

 番組では、当該の高本博純さんと組合書記長の朝倉れい子さんから、3万人首切りの実態と問題点をうかがいます。また「ヤマトとの協業」を押しつけられる郵政現場の声もお届けします。「何でもすぐ届く」便利社会を支える労働現場で今なにが起きているのか、一緒に考えてみましょう。 

<出演>

 朝倉れい子さん(全国一般三多摩労働組合書記長)

 髙本博純さん(同労組・ヤマト運輸国立営業所所属)

 戸村学さん(郵便局勤務・郵政ユニオン)


★190号(2023.9.27) : 話し合いを求めることは罪なのか?−尾澤孝司事件「9.11判決」を考える

 韓国サンケン労組を支援し、日本の本社との団体交渉を求める当該労組の要求を伝えようとした尾澤孝司さん。コロナで日本に来ることができない当該労組に代わり、本社前でプラカードを持ち、スタンディングを行っていましたが、2021年5月10日、逮捕されました。「暴行」「威力業務妨害」容疑で裁判となり、2023年9月11日に判決が出ました。「罰金40万円」「1日5000円に換算して、未決勾留日数を算入する」。尾澤さんは5月10日から12月27日まで、7か月半(231日)勾留されていました。

 判決について、上野真裕弁護士に解説していただきます。上野弁護士は、この事件が労働問題であり、尾澤さんの行動は正当行為で無罪であることを訴えてきました。また被告の尾澤孝司さんから、判決についての感想と意見をいただきます。

 なぜ尾澤弾圧は起きたのか。第2部ではインターネットで韓国とつなぎ、元韓国サンケン労組復職闘争委員会議長で韓国民主労総副委員長のキムウニョンさんに出演していただきます。判決についての感想と、日韓連帯闘争について話していただきます。また番組では、サンケンに続き日本資本が引き起こした韓国ワイパー闘争や、大阪に本社がある日東電工と現在闘っている全国金属労組韓国オプティカルハイテック支会の闘いも紹介します。

 ぜひご覧いただきたく、よろしくお願いします。

<出演>

 司会:尾澤邦子

 第1部 上野真裕弁護士、尾澤孝司さん

 第2部 (インターネットで韓国とつないで)キムウニョンさん

*お知らせ・ジョニーと乱の5ミニッツあり


★189号(2023.9.13) : 「やさしい猫」から学ぶ入管問題

 

企画担当=指宿昭一

テーマ「やさしい猫」から学ぶ入管問題(60分)

 小説「やさしい猫」は、3人の家族とそれを取り巻く人々の物語。シングルマザーのミユキさんと娘のマヤちゃん。ミユキさんたちと出会い、家族になったスリランカ人・クマラさん。マヤちゃんのボーイフレンドで、埼玉生まれ埼玉育ちのクルド人のハヤト君も登場する。オーバーステイになってしまったクマラさんと家族に困難が降りかかる。家族を守る闘いは法廷へ。家族の経験を、マヤちゃんの目を通して描き、入管問題と家族について深く考えさせられる作品。2023年6月、NHKが優香主演でドラマ化し、話題になった。9月25日にはNHK-BSで再放送が決定している。番組では、小説の作者の中島京子さんと、作品に登場する恵耕一郎弁護士のモデルかもしれない指宿昭一弁護士の対談を通じて、入管問題について考える。

<出演> 中島京子(小説家/写真右)・指宿昭一(弁護士/写真左)

*休憩タイム(スリランカの歌)・お知らせ(うしろとワカメ)あり


★188号(2023.7.12) : 「働く」を真正面から問い直す〜「おんなたちのメーデー前夜祭」から

・今回の企画責任=笠原真弓
出演=中島由美子(全国一般労働組合東京南部委員長)
   吉永磨美(新聞労連前委員長)
   石上さやか(首都圏青年ユニオン専従) 
司会=松元ちえ
 1886年、「人間らしい生活と労働を!」と訴えて、長時間労働を強いられていた労働
者たちが怒りをもって立ち上がりました。命をかけての闘いでは、1日を3等分にして、8
時間は仕事のために、8時間は自分のために、そしてもう8時間は睡眠のために確保するラ
イフスタイルを勝ち取りました。しかし、おんなたちにとってのメーデーは、21世紀に突
入した今でさえまだ実現していないのです。「働いていない女性だっているのだから当た
り前・・・」そんな声も聞こえてきそうです。家事、育児、介護・・・家族のために時間
と労力を注ぐことは「労働」ではないのでしょうか。この回では、日頃から労働組合で活
動し、4月に開催された「おんなたちのメーデー前夜祭」実行委員の3人と「働く」を真正
面から問い直します。
*休憩タイム「5ミニッツ」
 詩「かたまるけど、また伸ばしてみるのだ」(葵マコの日記)/朗読=門岡瞳
(葵マコは妖艶に踊るだけでなく、女の人生の『生と性』を繊細に表現する現役ストリッ
パー)
*お知らせ 後呂良子

★187号(2023.6.28) : どうする? どうなる? 今世紀最悪の国策事業「リニア」を斬る

・企画担当=黒鉄好

 巨大な環境破壊を引き起こす、今世紀最悪の国策事業・中央リニア新幹線。2027年の開 業を目指すが、建設工事では事故が続発し予定通りの開業は絶望的になっている。メディ アでは「静岡県が反対」しか伝えられないが、問題は本当にそれだけなのか?  環境破壊を懸念する住民の意見も聞かず、説明会では、全区間の7割を占めるトンネル 区間で事故が起きたら「お客様同士で助け合ってください」とJR東海から驚愕の宣告が あった。最悪の場合、救助も来ずに地中に生き埋めか・・。  リニアはそもそも技術的に確立しているのか? 大地震に耐えられるのか? 東京外環 道のように工事区間での陥没事故が起きる恐れはないのか? 9兆円もの巨額をつぎ込む JR東海の経営は大丈夫なのか? 疑問は尽きない。  7月18日に判決が出る差し止め訴訟の行方などを交え、この問題に長く関わってきた方 をゲストにお招きし、リニアをどうすべきか考える。またレイバーネットTVチームによる 「リニアの通る村」(長野県大鹿村)の現地取材報告もある。 ●出席  樫田 秀樹(ジャーナリスト/『悪夢の超特急-リニア中央新幹線』著者)  天野 捷一(リニア新幹線沿線住民ネットワーク)  黒鉄 好(安全問題研究会)  その他

 

 ギャラリー希望者は事前にメールください。ツイッターコメント歓迎。ハッシュタグは#レイバーネットTVです。お問い合わせ laborお問い合わせ labornetjp@nifty.com


★186号(2023.6.12)これでいいのか着々進む大軍拡!〜杉原浩司さんを囲んで一緒に考える

 5月30日の「軍需産業強化法案」の国会審議で参考人として発言したのは、「武器取引反対ネットワーク(NAJAT)」の杉原浩司代表だった。杉原さんは「この法案は殺傷能力のある武器の輸出解禁を加速させかねない。『平和国家』から『死の商人国家』への堕落だ」と痛烈に批判した。「死の商人国家」という本質を突かれてあわてた自民・維新の議員が、反発する事態となった。 岸田政権は昨年12月、「安保三文書」を閣議決定し安保政策を大転換。軍事費を5年で総額43兆円とし、敵基地攻撃能力を保有するとした。その具体化のための二つの法案が2023年の通常国会に出されたが、大きな反対運動は起こらず、「軍需産業強化法案」は6月7日に成立し、「軍拡財源確保法案」も13日以降の参院財政金融委員会での採決が狙われている。

 平和憲法を破壊し「アメリカと一緒に戦争する国」に大きく舵を切った日本政府。着々と進む大軍拡は事実上の9条改憲であり、待っているのは大増税と戦争だ。なぜ人々から大きな反対の声が上がらないのだろうか。「攻められたらどうする?」と言われて世論は萎縮し、戦争準備政策に呑みこまれているようにも見える。果たしてこれでいいのか? 

 今回の番組では、こうした状況を少しでも変えていくために、どう考えどう行動したらいいのか、杉原浩司さんを囲んで、みんなで一緒に考えたい。

●出席

 杉原浩司(武器取引反対ネットワーク〔NAJAT〕代表)

 植松青児(STOP大軍拡アクション)

 比良恵子(武器取引反対ネットワーク〔NAJAT〕)

 藤井裕子(平和学ぶ会・台東)

 坂口貴満(平和学ぶ会・台東)

 谷口初江(幕張メッセでの武器見本市に反対する会)

 その他

*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」あり/お知らせ=後呂良子


★185号(2023.5.31)新しい戦前にさせない!〜反戦川柳人・鶴彬と現在

<新しい戦前にさせない!反戦川柳人・鶴彬と現在〜佐高信さんを囲んで>
 さきごろ『反戦川柳人 鶴彬の獄死』(佐高信著・集英社新書)という本が世に出た。
この本の著者である佐高信さんを囲んで、新たなる戦前とも思える今日の時代状況の中で
、鶴彬(つるあきら)から学ぶものを自由に語り合いたい。そして、川柳とは表現とは、
そして私たちの生き方・行動とは、を学びあい一緒に考えたい。ぜひご視聴と拡散をお願
いします。
〔以下、本の紹介文から〕
 サラリーマン川柳のように、現代では風刺や批判をユーモラスに表現するものとして親
しまれている川柳。しかし、「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」「手と足をも
いだ丸太にしてかへし」といった川柳を通じて、昭和初期、軍国主義に走る政府を真正面
から批判し反戦を訴え続けた作家がいた。鶴彬、享年二十九。官憲に捕らえられ、獄中で
なお抵抗を続けて憤死した”川柳界の小林多喜二”と称される鶴彬とはどのような人物だ
ったのか。戦後約八十年、再び戦争の空気が漂い始めた今の日本に、反骨の評論家・佐高
信が、鶴の生きた時代とその短い生涯、精神を突き付ける!
司会=乱鬼龍・笠原真弓
出演=佐高信とレイバーネット川柳班メンバー
*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」あり/お知らせ=後呂良子

★184号(2023.5.21)G7広島サミット徹底批判じゃけ!

   5月19日から21日まで被爆地ヒロシマでG7サミットが開催される。大軍拡を進める岸田 文雄首相は、アジア侵略の拠点となった「軍都・廣島」の象徴でもある旧陸軍宇品港跡地 にそびえたつ「グランドプリンスホテル広島」をサミット会場に選んだ。米英仏の3首脳 が、核のボタンを持って平和記念資料館を訪れる異様な事態が出現する。先日閉幕したG7 財務大臣・中央銀行総裁会合では、世界規模の経済不安定化と気候危機を前にしてもなお 「金融システムの強靭性を再確認した」などとあきれた宣言が出された。さらには、「グ ローバルサウスへの新たなサプライチェーン構築への資金支援」という、大国による市場 をめぐるむき出しの争いがさらに拍車をかける。そんな茶番は許さないと、広島では5/19 に抗議の「鍋たたきアクション」が呼びかけられている。  

 サミット終了日の21日に放送される当番組では、5/13-5/14に行われた対抗アクション 「G7サミットを問う広島の市民のつどい」の参加者の報告を中心に、G7サミットを徹底批 判する。

●出演:池田五律、稲垣豊、小倉利丸、京極紀子、岡原美知子(広島からオンライン出演)

*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」/お知らせ=後呂良子  


★183号(2023.4.26)難民をいじめてどうするの?〜入管法改悪反対運動の現場から

・第183号/放送日 2023年4月26日(水)19.30一20.40

・配信場所 郵政共同センター特設スタジオ(東京・末広町)

・今回の企画担当=松本浩美

 2021年5月廃案になった入管法改正(悪)法案が今年4月13日に審議入り。内容は当時とほぼ同じ。2回難民申請すると、3回目から申請中であっても強制送還の対象となる。送還を拒否した場合「送還忌避罪」という刑事罰が科される。しかし、彼彼女らは帰りたくても帰れない事情を抱えている。故国に戻れば逮捕されたり、生命に危険の及ぶ人。日本に家族がいたり生活の基盤がある人。そして、日本で生まれた子どもたち。難民認定率1%未満なのに、日本に助けを求めてきた人たちを追放する人権無視の法案。廃案に追い込むため、国会前では支援団体や市民が集まり、抗議行動が行われている。与党は4月末の採決を狙っている。まさに最重要局面にある。緊迫した状況のなか、番組では支援者と当事者

の声を交えながらリポートする。

・司会 根岸恵子

・コメント 松本浩美

・ゲスト ナオミさん(仮放免者スリランカ人ナヴィーンさんの配偶者/在留資格を求め

て裁判中)

     小池宏之さん(支援者・#FREEUSHIKU)

・状況によっては国会前からの中継も計画しています。

*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」/お知らせ=笠原眞弓


★182号(2023.4.12)小出裕章さんに聞く〜「原発回帰」ホントにいいの?

・放送日 2023年4月12日(水)19.30一21.00

・視聴サイト https://labornettv.org(このサイト)

・配信場所 郵政共同センター特設スタジオ(東京・末広町)

・今回の企画担当=土田修

 東京電力福島第一原発事故から12年がたちました。でも、いまだに溶け落ちた炉心がどうなっているのかは不明なままで、メルトダウンした1~3号機からは相変わらず大気中に放射性物質が漏れ出しています。事故当日に発令された「原子力緊急事態宣言」は現在も解除できないまま続いており、そのもとで多くの人たちが被ばくを強いられながら生活しています。

 ところが、岸田政権はこれまでの原子力政策の方針を転換し、「原発回帰」へと大きく舵を切りました。あたかもフクシマ事故がなかったかのように。そして「安全教育」を促進し「原発の再稼働」「原発の寿命制限撤廃」「次世代型原発の開発・建設」を推し進めようとしています。大手メディアは「3・11」前後にさまざまな特番を組みましたが、フクシマ事故の現場がどうなっているのかをきちんと報道しませんでした。それどころか、岸田政権の政策転換の問題点を浮き彫りにして伝えることはほとんどありませんでした。

 こうした状況の中、レイバーネットTVでは、京都大学の原子炉実験所の助教を務めながら、「差別の象徴」である原発に反対の立場を貫いてきた小出裕章さんを、東京のスタジオにお呼びします。そして、小出さんに政権に忖度する大手メディアが伝えない〝本当の

話〟を伺いたいと思います。

 もう一人のゲストは、「3・11」以降に小出さんをモデルにした絵を描き始め、画集『Koide Blue 絵筆で捉える魂の人』を出版したイラストレーターのイコマレイコさんです。イコマさんを交えて、「原子力」を主戦場に孤独な闘いを続けてきた小出さんのリアルな内面にも迫ります。

 今回は特番でたっぷり90分の時間をとりました。番組の後半には視聴者の皆様との対話の時間を設けますので、ご質問やご意見をお待ちいたします。

・司会進行 土田修/堀切さとみ

・ゲスト 小出裕章/イコマレイコ

*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」/お知らせ=後呂良子


★181号(2023.3.22)いつもビクビク!三年で全員雇い止め〜会計年度任用職員制度の闇

・放送日 2023年3月22日(木)19.30一20.40

・視聴サイト https://labornettv.org(このサイト)

 (YouTubeサイト https://youtube.com/live/Tce2afD3rcQ?feature=share)*チャットできます

・配信場所 郵政共同センター特設スタジオ(東京・末広町)

・今回の企画担当=柴田武男

 

<テーマ> いつもビクビク!三年で全員雇い止め 〜会計年度任用職員制度の闇 

 長年の経験が必要な公務専門職を三年で全員雇い止めとは、そんな必要がないどころか公共サービスを破壊している。非正規公務員の待遇改善を期待されたが、実態は労働契約法も労働者を守る関連法規も多くが適用されず、民間より酷い、働き続ける権利を奪っている。会計年度という一年で契約終了という、首切りシステムでの不安を抱えての職場で、多くの人にストレスが高まっている。誰も得することのない会計年度任用職員制度とは何なのか、何が起きているのか、その闇を暴き、光を求める闘いを紹介します。

司会進行

・柴田武男(レイバーネットTV運営委員)

コメンテイター

・白石孝(NPO法人 官製ワーキングプア研究会理事長)

・竹信三恵子(ジャーナリスト)

現場の声

・山岸薫(国の期間業務職員・『集まれ!非正規公務員カフェ』)

*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」 お知らせ=後呂良子


★180号(2023.3.9)労働組合をジェンダー平等にするために〜社会的規範をぶち壊せ!

・放送日 2023年3月9日(木)19.30一20.40(70分)

・視聴サイト https://labornettv.org(このサイト)

 (YouTubeサイト https://youtube.com/live/QJzZwakECtU?feature=share

・配信場所 郵政共同センター特設スタジオ(東京・末広町)

・今回の企画担当=松元ちえ

<テーマ> 労働組合をジェンダー平等にするために〜社会的規範をぶち壊せ! 

 3月8日は「国際女性デー」ですが、レイバーネットTVでは3月9日に「労働組合とジェンダー問題」をテーマに取り上げることになりました。差別に反対するはずの労働組合が、じつは男性中心で、女性の労働者・非正規労働者に目を向けていない現状があります。それをはっきり実感させたのが、2021年3月の「女性による女性のための相談会」でした。

 コロナ禍で被害を受けている女性のための相談会をやろうということで、全員女性(100人以上の実行委員、200人ほど当日ボランティア)で取り組みました。ところが準備段階で労組の男性メンバーから、「女だけで大丈夫なの?」「心配だから会議に出てあげようか」などの発言があったのです。じつは労働組合活動の日常の現場では、そうしたことがあたりまえのようにありました。大事な会議や情報から外される女性、集会の役割でもメッセージ読み上げなどいつも補助役でした。しょせん「0.7人前」でしかないのでしょうか。

 いま非正規労働者は3人に1人の時代と言われるまでに増加しました。そしてその8割を占めるのは女性なのです。こうした状況にしっかり向き合わなくては、労働組合に未来はありません。番組では、労働組合をジェンダー平等にするために活動しているお二人のゲストを交えて、大いにディスカッションしたいと思います。そこから、日本社会全体のジェンダー問題も見えてくるでしょう。

ゲスト : 中島由美子(全国一般労組東京南部委員長)

    吉永磨美(前新聞労連委員長・新聞記者)

司会 : 笠原眞弓

*休憩タイム「詩の朗読」「ジェンダー川柳」あり。お知らせ=後呂良子

 ギャラリーは5名限定(事前にメールください)。ツイッターコメント歓迎。ハッシュタグは#labornettvです。お問い合わせ labornetjp@nifty.com


★179号(2023.2.20)NO!新宿御苑に放射能汚染土

放送日 2023年2月20日(月)19.30一20.40(70分)

YouTube配信サイト https://youtu.be/qRrhzOp31MU
・配信場所 郵政共同センター特設スタジオ(東京・末広町)
・今回の企画担当=根岸恵子

 ゲスト : 平井玄(新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会世話人)/まさのあつこ(ジャーナリスト、『あなたの隣の放射能汚染ゴミ』著者)/司会 : 根岸恵子

 来月には桜が満開の新宿御苑。毎年百万人もの花見客で賑わう都会のオアシス。そこに放射能汚染土がやってくるって信じられます?
 これは環境省が行う「実証事業」という名の放射能汚染土の安全性へのテスト。私たちは実験動物じゃないし、そんな危険なテストを都会の真ん中で何でやる必要があるの。環境省は「安全だ!安全だ!」と繰り返すけど、安全だったらやる必要はないはず。それに8000ベクレルってすごい数字じゃない?
 こんな事業どうして許されるのでしょう。
 レイバーネットならではの切り口で、新宿で今何が起こっているのか、環境省は何をしようとしているのかを深く掘り下げます。私たちは黙っていない。ぜひ観てください。
*休憩タイム「ジョニーと乱の5ミニッツ」あり。お知らせ=後呂良子
 ギャラリーは5名限定(事前にメールください)。ツイッターコメント歓迎。ハッシュタグは#labornettvです。メールでのお問い合わせ→ labornetjp@nifty.com